花粉を原因とする「季節性アレルギー性鼻炎」と、ハウスダストやダニなどを原因とする「通年性アレルギー性鼻炎」に分類されます。
アレルギー性鼻炎の症状としては、くしゃみ、鼻水、鼻づまりがあります。アレルギー性鼻炎の原因として多いのが花粉で、植物によって飛散する時期が異なります。スギやヒノキ花粉が多く、次いでイネ科植物、ブタクサとなっています。
通年性アレルギー性鼻炎の原因としては、ホコリやダニ、カビ、ペットなどがあります。
かゆみのある湿疹が、慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。
アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能(外界のさまざまな刺激、乾燥などから体の内部を保護する機能)が低下して、外から抗原(アトピーの原因物質)や刺激が入りやすくなり、これらが免疫細胞と結びつくことでアレルギー性の炎症を引き起こします。
また、かゆみを感じる神経が皮膚の表面まで伸びてきて「かゆみを感じやすい状態」となっており、掻くことによってさらにバリア機能が低下するという悪循環に陥ってしまいます。
皮膚の一部が突然赤くくっきりと盛りあがり(膨疹)、しばらくすると跡かたもなく消えてしまう病気です。多くはかゆみを伴いますが、チクチクとしたかゆみに似た感じや、焼けるような感じを伴うこともあります。
通常、数十分~数時間以内に消えますが、なかには半日~1日ほど続くものもあります。
多くの場合は、アレルゲンを摂取して数分~数時間以内に症状が出ます。湿疹やじんましん、浮腫、喘息発作、嘔吐・腹痛・下痢など、その症状は多彩です。一番重篤な症状として、血圧が下がって命を落とす危険もある「アナフィラキシーショック」があります。
アレルギー疾患は年々増加しており、国民の3人に1人は何らかのアレルギーを持っていると言われています。 当院では、アレルギー専門医による花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、じんましん、食物・動物・昆虫(ハチなど)アレルギー、アナフィラキシーなどのアレルギー疾患の検査・診断と治療を行っています。採血検査のほか、金属アレルギーの検査(パッチテスト)も行っております。また、小児で採血が難しい場合には、指先からの少量の血液を採取して行うドロップスクリーン検査も行っています。41項目の検査が可能です。30分ほどで結果がでます。 アレルギー鼻炎では、通常の治療以外にも専門医ならではの舌下免疫治療(減感作療法)も行っております。スギ花粉症では、舌下錠「シダキュア」を用いています。安全に治療を行うために、スギ花粉が飛んでいる時期は、スギ花粉に対する体の反応が過敏になっていることからスギの舌下免疫治療を開始することはできません。そのためスギ花粉が飛んでいない時期に開始します。6月から12月に治療開始します。ダニのアレルギー性鼻炎には、舌下錠「ミティキュア」による治療を行っています。 こちらはいつでも治療開始できます。これらの舌下錠の初回投与時のみ院内で内服し、30分ほど院内待機していただきます。 アトピー性皮膚炎では、①原因・悪化因子の除去、②スキンケア、③薬物療法の3本柱で治療しています。この3つをバランスよく行うことが大切です。薬物療法ではステロイド外用薬、プロトピック軟膏、コレクチム軟膏、モイゼルト軟膏を皮膚の状態に合わせて使用します。 食物、昆虫、薬剤、化学物質などに対するアナフィラキシーが出現したときに用いる緊急補助治療薬「エピペン」も処方しています。なお、エピペンを注射してアナフィラキシー症状が改善しても必ず医療機関を受診してください。 アレルギー体質の患者さんには、アレルギー性疾患が次から次へと発症していく「アレルギーマーチ」と呼ばれる現象が起こることがあります。乳児期のアトピー性皮膚炎や食物アレルギーにはじまり、幼児期には気管支喘息、アレルギー性鼻炎を発症します。特に小さいお子さんの場合は、早めに対応してこのアレルギーマーチを抑えることが非常に重要です。 アレルギー疾患の診断・治療には内科や小児科だけでなく耳鼻科、皮膚科、眼科と幅広い診療科に関わります。当院ではそれらを「総合アレルギー医」として総合的に診療いたしますので、いくつもの医療機関を受診する必要はありません。また、アレルギーの相談にも対応しております。お気軽にご相談ください。
呼吸器、喘息・咳、アレルギー、いびき(睡眠時無呼吸)、禁煙と循環器内科および産婦人科の3人の専門医がいるクリニックです。院長は呼吸器の専門医・指導医とアレルギーの専門医ならではの診療を行います。
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